HARAYA WEB

経済思想史II(2010)

授業の内容

 経済思想史上のさまざまな考え方について、現代の社会的問題との関わりという観点から講義を行います。前半部分では時系列順に著名な経済思想家たちの主要な主張について解説します。後半部分では個別のトピックごとに経済思想上の論点を明らかにしていきます。多様な経済思想についての知識を身につけ、それを用いて現実の問題を考えられるようになることが目標です。

授業の計画

1 イントロダクション:市場社会と経済思想
  講義の進め方やテーマ、内容などを説明します。
2 アダム・スミスの経済思想
  市場社会における分業、富と徳といった問題について、スミスの思想を学びます。
3 古典派の経済思想
  スミスから古典派への展開について、リカードやマルサスの思想を学びます。
4 限界革命と新古典派
  効用理論と新古典派経済学の成立について学びます。
5 社会主義経済の可能性
  計画経済の実現可能性をめぐる論争について学びます。
6 資本主義の変化とケインズ主義
  高度資本主義経済とケインズの思想について学びます。
7 新自由主義の思想
  市場自由化と規制緩和について、ハイエクやフリードマンの思想を学びます。
8 制度の経済思想
  市場と制度の関係について、制度学派やポランニーの思想を学びます。
9 公正の経済思想
  市場経済と公正さの関係について、ノージック、ロールズ、センの思想を学びます。
10 消費の経済思想
  消費の性質に関する経済思想上の見解について学びます。
11 貨幣の経済思想
  経済思想史における貨幣の位置づけについて学びます。
12 企業の経済思想
  企業の役割について、シュンペーター、新制度派、現代オーストリア学派の思想を学びます。

教科書・参考書

教科書:小峯敦編『福祉の経済思想家たち〔増補改訂版〕』ナカニシヤ出版
参考書:松原隆一郎『経済思想』新世社、松原隆一郎『経済学の名著30』ちくま新書、佐藤方宣編『ビジネス倫理の論じ方』ナカニシヤ出版

授業の方法

 基本的には授業計画に沿って講義形式で進めて行きます。講義の進行にあわせて適宜、参考資料を配布します。リアクションペーパーに感想や意見などを記入してもらう機会も作りたいと考えています。経済思想のさまざまな考え方をできる限り丁寧に説明していくつもりですので、しっかりとノートを取るようにしてください。なお、他の人の受講の妨げとなるような行為は固く禁じます。

成績評価の方法

 期末試験(選択問題と論述問題)による評価を中心に、リアクションペーパー等を加味して成績を判定します。毎回の講義の内容をその都度、きちんと理解しておくようにしましょう。

関連する科目

経済思想史I、近代社会の思想史、近代経済学説史I・II、経済学史I・II



授業情報のトップに戻る